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アパレル店舗と消費者をオンラインで結ぶ、衣料購入のプラットフォームを提供

アパレル店舗と消費者をオンラインで結ぶ、衣料購入のプラットフォームを提供

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茨城県

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男子中高生のお子様を持つお母様向けに売り手の店舗と買い手の消費者をオンラインで結ぶ、衣料購入のプラットフォームを提供する株式会社ティーエムユニオン(茨城県水戸市)にお話しを聞きました。

何をいつからはじめましたか?

本取組では、「(ママはスタイリストと題した)衣料のマネキン買いプラットフォーム」を提供し、地域のアパレル店舗と消費者をオンラインで結び、マネキン買い提案や衣料の定期便等のサービスを提供しています。衣料の大量廃棄抑制やコロナ禍で苦しむアパレル店舗の売上増加、自宅で洋服を選びたいという消費者ニーズの充足を目指しています。

男子中高生のお子様を持つお母様は、「男の子の洋服は何を選んだら良いかわからない」、「今の流行りがわからない」、「すぐに小さくなるから高価なものは選べない」といった悩みに着目しました。男子中高生のお子様を持つお母様の悩みに応えつつ、「アパレル業界は大量生産・大量廃棄の繰り返しから脱却」を目指して、持続可能な生産消費形態を確保することを目的に本事業を始めたようです。

それは、どのような取組みですか?

地域のアパレル店舗と消費者をオンラインで結び、マネキン買い提案や衣料の定期便等のサービスを提供しています。衣料の大量廃棄抑制やコロナ禍で苦しむアパレル店舗の売上増加、自宅で洋服を選びたいという消費者をマッチングするサービスです。

具体的な内容を教えてください

「マネキン買い」とは、洋服店の店頭でマネキンに着せて展示されている服を一通り全て購入することを言います。店側がコーディネートの具体例として示した組み合わせをまるごと踏襲する買い方で、失敗しにくい洋服の買い方・選び方として知られています。本事業では、オンライン上でマネキン買いができるファッションプラットフォームの構築を行います。

それで、どんな社会課題を解決しますか?

各アパレル事業者は大量廃棄のリスクを減らし、再販売の手間から解放されることで業務効率化・売上拡大に繋がります。また、本来大量廃棄されるはずだった衣類が各消費者に最適配分されることで、消費者の満足度向上およびSDGsの推進に繋がります。

なぜ、このような取組をはじめましたか?

アパレル業界の課題として、コロナ禍での売上落込みや衣類の大量廃棄等のSDGs上の問題があること、アパレル業界は長い間、ファストファッションの流行とともに大量生産・大量廃棄を繰り返してきたことから脱却が必要と考えました。SDGsの目標の一つである「12.つくる責任つかう責任」では、資源の無駄遣いを見直し、持続可能な生産消費形態を確保することを目的に本事業を始めました。

はじめになにから着手しましたか?

まず、アパレル業界の現状と先行きを把握することから始めました。

取り組みを進めるにあたっての障害はありましたか?

プラットフォームをつくるうえでの障害はありませんでしたが、宣伝に非常に苦労しました。

元々、同社では、OA機器販売・保守メンテナンス、Webサイトの企画・制作コンサルティング•クラウドサービス提案・販売等の事業を行っていたこともあり、アパレル店舗と消費者をオンラインで結ぶ仕組みづくりにあたっては大きな課題は無かったようです。一方、事業の認知度を獲得して顧客開拓することが課題となったことに触れました。

そうした課題をどのように克服しましたか?

この社会課題解決に同じ思いをもってくれるアパレル会社との協議を重ね、大小問わず、より多くのアパレル会社さんが参入できるようにハードルをさげた形で始めました。より多くのアパレル会社が参入できるように買い手が登録するハードルを下げた形で始めることに同社では取り組みを行ったようです。

今後の展望を教えてください。

プラットフォーム内の登録をさらに拡充して、取引数を増やすことで、更なる認知度アップと、予算を確保の上、販売促進を拡充し、足りない機能を追加していき、顧客満足度をあげていく予定です。

国でも、環境省が中心となり、持続可能な(サスティナブル)ファッションを提唱しています。こうした取り組み等は“サスティナブルファッション”と呼ばれ、環境負荷の観点からも、国際的な課題として考えられており、急速に広まっています。こうした動向に合致した同社の本事業のさらなる事業成長とサービス内容の充実が期待されます。